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PERFECT DAYSのumetonoのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.3
トイレの清掃業で生活する65歳くらいのおっちゃんの暮らしをリアルに淡々と描いたお話。

監督が「ベルリン・天使の詩」の方で、若かりし頃に観て、若干苦手意識はあるものの、噂に流され鑑賞。

職種は違うものの、この毎日のルーチンワークに共感し、一気にのめり込む。
自分はもっと狭い部屋だけど、朝は布団を畳むところから、苔とガジュマルに水をやって、歯磨き、部屋の掃除!週末だけ時計を手にする芸の細さ。分かるわー。

どんな仕事にも真剣に、プロ意識を持つことは大切。胸を張って取り組む姿勢がカッコよくもあり。変わり映えしない生活の中で些細な幸せをみつけ微笑む。役所広司の自然な演技は流石。幸せ過ぎて泣きそうになる、過去の思い出で微笑み、また、泣きそうになる。あなたも私も涙腺ゆるゆる。

「木」もひとつのテーマ。代わり映えしない中の少しの変化、同じように見えて、毎日に変化がある。かわらないわけが無い!いい変化、悪い変化。KOMOREBI(木漏れ日)も同じようにみえて同じ瞬間はないと、最後の日本語説明も深い。

森林の中でマイナスイオンをいっぱい浴びととのいました♨️
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