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アッシャー家の末裔のtransfilmのレビュー・感想・評価

アッシャー家の末裔(1928年製作の映画)
4.0
1928年のフランス映画。1997年に復元された版を観たので、映像がところどころでモノクロじゃないみたいに綺麗。綺麗だけど、それが、1928年という古さを失わせてる感じがしたのは、わがままな意見だけどちょっと残念。
映画の内容は、どちらかといえばホラーだけど、怖いというより幻想的な、美しいホラー。ホラーはもともとファンタジーの一部だと感じられる映画。
妻の棺を埋葬するために、森の中にある洞窟へと進むシーンがあるんだけど、そのシーンがドイツ表現主義的な美術もありで、特に幻想的なシーンだった。
ストーリーについては、これが原作通りの内容なのかどうかはよくわからないけど、夫が妻の肖像画を描くというアッシャー家の謎めいた伝統があまりストーリーに生かされていない気もした。肖像画を書いたことがきっかけで妻が病になった・・という感じだったけど、逆のほうが良かったんではないかなあと思った。個人的な好みでいえば、最後の展開も肖像画のほうから。。のほうが好きだった。

とても魅力的な映画だけど、完璧な作品とは思わないので
いつか誰かがリメイクするとよい作品だと思った。もうされてるか。。?
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