アッシャー家の末裔の作品情報・感想・評価

「アッシャー家の末裔」に投稿された感想・評価

不気味で詩的な映像が美しい。スローモーションの使い方が独特。
dude

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3.8
ほとんどイメージ映像で話はよく分からないが何やらすごい。カーテンや枯葉は風に煽られ、本棚は崩れ、館は燃え落ちるという必然。色々と幻視してしまいそう。
ショットが冴え渡ってて惚れ惚れする。
モンタージュもすごい、マデライン=ロウソク
kyon

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3.5
風や火や水、煙、ドレスのはためき、髪の毛のゆらめき、ヴェールのなびき、運動に注目していたジャン・エプスタインのやろうとしていることがわかる。

特にアッシャー家の主人が妻を絵画に描く度に妻の命が削られて、とうとう命途絶えるときの何重にも重ね合わされた画面が凄かった…。
ここでは死ぬ瞬間とその世紀を失う瞬間を表現する必要があったと思うけど、いくつもの妻のミドルショットを重ね合わせて、さらに動かして不安定な画面のゆらめきが見事に成功していた。

あとは妻がもう一度現れる(生き還る?)とき、ミディアム・ヘアがロングの黒髪になってるのも印象的。

1920年末、『サンライズ』とかも似てるけど、ヨーロッパの映画では映画の表現をめぐる実験が数々やられていて、この時代にあの妻の死の瞬間に到達してるのにほぅ…っとなった。
とんでもないモンタージュ。揺らぐカーテンとロウソク。
最後の方はカオスで訳分かりませんが、この不気味さが偉大である。
ブニュエルが助監督も納得できる。
ゴシックの金字塔でした。早く見ればよかった。
pogo

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4.2
昔図書館で観て凄く良かったので、再鑑賞。

ポーのアッシャー家の崩壊の映画化。
原作は妹マデラインの話だけど、本作は妻になってたりで、ライジーアが混じってる。

瘴気に包まれるアッシャー館のカットは、おどろおどろしくて素晴らしい。サイモンマースデンを思い出した。

葬列のシーンで、蝋燭が二重に写されてるけど、雰囲気出してて非常に良い。

揺れるカーテン、崩れる本棚、葉の落ちた木々、揺れる川面と印象的なカットが多かった。
Yn

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3.0
物語自体は簡単で分かりやすく、若干物足りない。
でも、無声映画で臨場感や緊迫感がこんなに表現できるのかと、一気に引き込まれる役者の演技もすごい。
様々な角度から漂う気配、スローや反復の効果も当時の傑作だと思う。
本筋は『アッシャー家』だけど複数の作品の要素を混ぜているため一貫性に欠けているところは否めない、それでもなお圧倒的な演出力
HirokiOda

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3.7
やはりサイレント映画は良いですね。
今のホラー映画の大多数は視覚に怖さを訴える。それは悪いことではないともちろん思います。
面白いホラーがあることがその証左です。

しかし、戦慄させられる映画は極めて少ないと思います。
ホラーならぬ怪奇と幻想を求められる映画にとって戦慄とはまさに宿命の訴えなのではないでしょうか。
この映画からはそういった戦慄を覚えさせられます。
表現が訴えとなって入ってくるのです。
私はホラー映画含め、ホラーゲームなどで怖さや戦慄をどの映画を観ても殆ど感じない人間です。
(別にホラー映画が嫌いではありません)
しかし、この映画で戦慄を、怖いと思わされました。「ああ〜これは怖い!」偉そうですが、全く感服、感心させられました。

怪奇、いやホラーとはまさにこの映画で覚えるべきものだと思いました。
transfilm

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4.0
1928年のフランス映画。1997年に復元された版を観たので、映像がところどころでモノクロじゃないみたいに綺麗。綺麗だけど、それが、1928年という古さを失わせてる感じがしたのは、わがままな意見だけどちょっと残念。
映画の内容は、どちらかといえばホラーだけど、怖いというより幻想的な、美しいホラー。ホラーはもともとファンタジーの一部だと感じられる映画。
妻の棺を埋葬するために、森の中にある洞窟へと進むシーンがあるんだけど、そのシーンがドイツ表現主義的な美術もありで、特に幻想的なシーンだった。
ストーリーについては、これが原作通りの内容なのかどうかはよくわからないけど、夫が妻の肖像画を描くというアッシャー家の謎めいた伝統があまりストーリーに生かされていない気もした。肖像画を書いたことがきっかけで妻が病になった・・という感じだったけど、逆のほうが良かったんではないかなあと思った。個人的な好みでいえば、最後の展開も肖像画のほうから。。のほうが好きだった。

とても魅力的な映画だけど、完璧な作品とは思わないので
いつか誰かがリメイクするとよい作品だと思った。もうされてるか。。?
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