A8

落下の解剖学のA8のレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.4
フランス、雪山に移住した
夫、妻、事故で後天的に目が不自由になった息子との3人家族。

ある日、夫が屋根裏部屋から落下し亡くなった。
しかし、目撃者は誰もいない。
証言できる人も第一発見者の息子のみ。
そこで、疑われるのは妻。

裁判が始まり、夫婦間の表面だけでは見えない、息子も知らなかった真相が浮き彫りとなる。

妻が殺したのか
それとも自殺か、、?


〈結末)


裁判が終わり、
無罪判決が出た。しかし、、
平和な日常が戻ってくると思いきや
知りたくなかった、知るべきでもなかった
真実を共有している親子は、
もう、事件前の関係には戻れないのかもしれない。
そんな空気を感じた。


判決が出たのにも関わらず
絶対的な証拠を提示されない描き方。
夫が亡くなった今、
真相は妻のみぞ知るといった状態。
今まで知らなかった夫婦間での激しい喧嘩や
妻の不倫。
そして、夫の自殺願望など
妻の殺人か?
自殺か?

最初は妻は殺していないと思っていたが
だんだん夫婦の関係性が浮き彫りになり
最後にはどれが真実かわからなくなる。
ミステリーでもサスペンスでもない
少しドキュメンタリー要素も含んだカメラワークやストーリー構成で
リアルで現実チックに描かれた
新感覚の作品だなと思った。


だが、、
個人的な意見というやつを言うと
映画的な面白い!という魅力は
その分半減、、
共存はできていなかった印象。
そのため少々眠たい🥱

だがそれでも、この作品の
究極のドキュメンタリー×ドラマ映画!
という話筋はよかった。
A8

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