A8

白い巨塔のA8のレビュー・感想・評価

白い巨塔(1966年製作の映画)
3.7
観るつもりじゃなかった
だけど、冒頭の手術シーン
患者の身体にらメスが入り
体内の臓器がモノクロで映し出された
本物??
あの直接的なシーンがきっかけでこの作品に惹き込まれていった、、

回診をするために大名行列のようなカタチで病院内を歩くシーンなど
病院内の権威や権力を視覚的に表現された素晴らしいモノだった。

教授選挙に囚われ、本来の医者🧑‍⚕️としての責任や自覚を忘れていく主人公。
果たして元々そんなものはあったかどうかも定かではないが、
教授という権力、権威が彼をますます間違った方向へと向かわせていくのである。

ついに取り返しのつかない死亡する医療ミスをした主人公、、

だが、彼にとって大事なのは
そのミスを医者として向き合うのではなく、
どうやってその火を消すかどうか。

そんな彼とは正反対の里見という医者が、
主人公の権力への傾きをわかりやすく映し出させる。

最後の場面
やっぱり!この社会は腐ってやがる、、
そんな社会の皮肉を中途半端なく描かれていて好きだった。
A8

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