大穴

落下の解剖学の大穴のレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.5
映画が始まった瞬間から、わたしたちは
目撃者であり、陪審員だ。

もうしょっぱなから、ストレス!
え、ちょ、うるさ!!!
上の階行って何か言わないんスか?!
っていう。
マジでうるさくて、本当に不快で
あそこでスクリーンとひとつになった気がした。

そっからもうずっとストレス。
死人に口なしだし、なんだって自分がいいように言えるし、妻の言動危なっかしいし、
あ、弁護士もそんな感じ?!だし
スキンヘッドの検察官腹立つし、なにより
ほんとうに子供が一番かわいそう。

「マリッジ・ストーリー」の時もそうだったけど
口論のシーンは見てるだけでゲッソリしてくる。
次々繰り出される妻の発言の蛇行具合にくらくらした。
攻め方がいやらしいんだよな〜。
ああいう人、いるんだよな〜。

あの結末の先にも、2人はあの出来事を抱え
2人で生きていかなきゃいけない。
そう思うとちょっと背筋寒くなる。

みんなが"スヌープ!!!!やめてくれ!!!"
と心の中で絶叫したであろうシーンは
メッシというワンちゃんの名演技なので
ご安心ください。
大穴

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