ボギーパパ

落下の解剖学のボギーパパのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.3
劇場2024-27 DENKIKAN

今年度カンヌのパルムドール受賞作品。
米国アカデミー賞も脚本賞を受賞。それが
熊本にやっとやってきた。

数々の賞を受賞してきた作品だが、最も気になっていたのはカンヌで「パルムドッグ賞」を受賞し、アカデミー賞授賞式にも出席されたボーダーコリーであろうスヌープの存在が話題にもなり、また私にとっては最も気になったところ。

うーーむ、カンヌらしいというか、カンヌのための作品なのだろうなぁ、、、
正直言って自分の好みではない。
なんというか観る人の感情や感性に委ねる点が多い。
確かにサスペンスとしての宙づり状態はどうなる、どうなる?という観客を前のめりにさせる手腕が優れた監督のようで、私もそのように鑑賞したのだが、最後は???ってなった。
まぁ確かにはっきりさせない、暈した美しさは感じられるし、まぁそれで良いのであろう。しかし結構前のめりにされた身としては、もう少しヒントというか、はっきりくっきり見せて欲しいというのも人情ってなもんだと思う。

以下ネタバレ混みの雑感。











あのザンドラの弁護士は、明らかにザンドラに好意がありますよね?。ラストの会食で、もうギンギラでしたが、あの後、、、、なんかあったのかしら?

そしてなんといっても本作はパルムドック・スヌープが凄い!確かにすごかった!あんな演技できる犬は見たことないかも。
①ダニエルにアスピリン食わされ死にかけた時の演技?あれもし本当にやってたら監督厳罰、社会復帰阻止だよ!
自分も犬を飼っていたが、誤飲誤食には本当に気を遣っていた。言葉が喋ることができない相棒だからこそ気を付けてやらねばなのだが、ダニエル!あれはあかん!
②最後のザンドラがベットに入ったところ、スヌープがひょいと添い寝に来る。あれは何を表していたのか?もしかしたら、、、
なんて思ってもしまうあの絶妙な間というか、雰囲気が、作品の最後をグッと締めたなぁと感じた。

いずれにしても曖昧な表現での映画で、その曖昧さを楽しむ作品なのだろう。

好みではないし、スヌープにアスピリン飲ましたので-0.2くらいでこのスコア(^^)
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