kyohei

落下の解剖学のkyoheiのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.2
近所のシネマイーラさんで公開になったので観てきました。

上質な法廷劇がメインの映画だった印象。
裁判に置いてはある一部分だけを切り取ってみせると有利不利になることがあるんだなぁと思いましたよ。

物語の舞台となるのは雪山の山荘の一軒家‥
趣きのある舞台だなぁと思いましたよ。

ラストの決着が真実を見せないで曖昧なまま終わる(本当の真実‥自殺だったのか、他殺だったのかは結局わからず‥)のにはモヤモヤした。

裁判によって次々と明かされていく夫婦の関係。途中差し込まれる地獄のような夫婦喧嘩シーンは圧巻でしたよ。

物語のキーパーソンとなるのは弱視の息子さん。父親側、母親側のどっちの意見に賛同するかは自分で選ばなければならないのは、なかなか酷だなぁと思いました。

裁判シーンの緊張感とところどころのユーモアな感じは、なんかフランスだからかなぁとボンヤリと思いました。
味方側の弁護士さんと敵側の検察との様々な証人喚問でのやり取りだけでも観る価値がありだと思いましたよ。
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