濃厚な映画体験だったなぁと思える3時間でした。
出ている役者陣も超豪華キャスト。
クリストファー・ノーラン監督作品だけあって、いくつもの時系列があってやっぱし難解でしたよ。
このシーンは現在か(スパイ疑惑で国から追求される)？回想(原子爆弾の製造に邁進)か？頭をフル回転しながら観ないとついていけないし、専門的な会話も多くて結構つかれました。
ストーリーは、キリアン・マーフィーが演じるオッペンハイマー視点とロバート・ダウニー・Jr演じるストローズ視点とが交互に描かれる構成。
なんかオッペンハイマーの若い時代から観させてくれるので、ところどころで描かれる危うさが何とも言えない感情に‥教授への毒リンゴや結婚しても関係を続けている女性との悲劇の別れなど‥やってしまうと後悔すると解っているのにやってしまうのがなんとも言えん感情になりました。
ナチスに対抗する為とは言え作ってしまうと世界を崩壊させる可能性があるものを科学の探求心で作ってしまう‥トリニティ実験のシーンはドキドキしましたよ。爆発の炎は幻想的でその後の爆風で、これが原爆だと思いました。
何度か日本への投下を防ぐことができたとも思えたし、既に作り手の手を離れてしまうと使うのに権利や制限はなくて、後から罪悪感を持っても遅い‥だからこそ核の競争を防ごうとしたのかなぁと思いました。
