このレビューはネタバレを含みます
ずっとやらなければならないことがあり、締め切りを終え、ようやく映画解禁（しかしまだ暫く忙しい…）。
と言うわけでいつの間にか新年も明けていて、今年初作品。しかもめっちゃ人気で焦った…ギリギリ席取れて良かった。
アキ•カウリスマキ監督作品初。
初め日本人かと思った。
セリフが少なくて音楽が流れるって聞いてたから、音楽も詳しいわけじゃ無いし理解できるかな、難しかったらどうしようと不安やったけど、面白かった。
無表情なのとかセリフとかシュールすぎる笑
毎日大量のフードロス、監視人、ゼロ時間雇用契約、予告無し解雇、昼間から酒とタバコの男達が集まるパブ、麻薬を密売するオーナー、ラジオで流れるウクライナ戦争（ラジオなのがまた良い。赤なのがまたかわいい！）
理不尽な世の中で孤独な2人が出会う。
名前も知らんし殆ど喋ってないやん！って状況で「結婚しかけた」ってセリフがおもろすぎる笑
けどそんなもんなんやろなーと。
お花持ってきてくれるのがまた良いのよ。このシーン見て思ったけど、私はお花もらうのが1番嬉しいかも。
とにかく物が増えるのが嫌なのと、物だと趣味趣向があるので。お花だとなんでも美しいし結構高いし。ってどうでもいい話やけど笑
「掃除しなきゃ」って犬に言うセリフとかかわいい。赤のお洋服がまた素敵で、暗い社会に映えてる。
そして男が不器用すぎるんやけど、「どうせまた失くすんでしょ」って女のセリフも秀逸。責めてるけど受け入れてる。
カラオケ王も5分くらい良いだろうって…笑
1番好きなシーンは
「酒をやめたんだ。断酒会でも褒められてる。」
「なんでやめたの？」
「君のため」
って言わせるところも言うところも好き！！笑
因みに「アル中は無理なの」ってはっきり言うところも、「指図されたくない」って言ったのに反省するところも良い。（なぜ飲む、気が滅入るから、なぜ気が滅入る、飲むから、鬱なんだって笑った笑）誰かを愛することで人は変わる。
杖ついて歩く男とスタスタと歩く女の後ろ姿と犬…チャップリンやったんや！！笑
そして最後の歌で枯れ葉の意味がようやく分かる。人生捨てたもんじゃないよね。
年末年始人生最大に追い詰められていたから、映画を観ていても全てに意味があって無駄がないのが分かる。やっぱりさすがです。という成長を感じれたって話し（何それ笑）
というわけで皆さま今年もよろしくお願い致します！
