良すぎた…
観終わった後の心にじわじわ拡がる満足感。劇場を後にしながら「良い映画だったなぁ」と心で何度も呟いた。
こんなに幸せな余韻を残してくれる監督他にいるかよ。
シュールともユニークともいえるカウリスマキワールドは今作も健在。
カウリスマキ作品が好きな人は安心して観れるし、カウリスマキ作品が初めての人にも良いかも。
「酒×たばこ×音楽」カウリスマキ作品に共通する要素だが、今作はそれぞれ印象的な場面がある。特に音楽は物語を雄弁に語ってたな。
ラジオから流れる戦争のニュースは、この物語が自分たちの世界の延長線上にあることを思い出させる。
こういう状況だからこそ普通の日常を過ごせることがどれだけ幸せなのかも感じさせられる。
メインは「男女のすれ違いの恋」なんだけど、一番グッときたのはスーパーをクビになる時の女性同士の連帯感。
その後の短い握手を交わす場面がめちゃくちゃ良かった。
やっぱカウリスマキ好きだな。
