幕のリア

関心領域の幕のリアのレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
3.2
先行特別上映。
ほぼ満席。
スクリーン着くまでカンヌグランプリとも知らず落下のザンドラ・ヒュラーが出てることくらいで前情報皆無。

上映時刻丁度に暗転。
配給会社のクレジット。
全ての映画がこうであればイイのに。
セレス高田馬場とかキューピーとかしょうもない日本映画の予告とか毎度毎度映画泥棒より罪深い時間泥棒はホント勘弁。

スッと映画モードに入れるかと思ったら知らないオバハンが出てきて先行上映のご案内。
せっかく頭すっからかんで来たというのにネタバレとは言えないものの余計な情報やオバハンの私見など全く要らないバイアスで目が曇った状態で見始めることに。
上映後にネタバレ有りで勝手にやってくれ。
帰るから。


さて、本編。

全体的な完成度の高さは置いておいて。

以下疑問など。





映像装置としてのナチス。
これ以上に映画に色気を添えるファクターは無い。
誰も何も言えないテーマと人類史上最高の様式美。
資金も集めやすいだろう。
過去何本ナチス物が撮られたかは知らないがドイツ人はどう思ってるんだろうか。
本作の見どころは様々な意匠にあるとは思うが、もちろんメインはナチのミリタリーファッション。
その軍服、軍靴含めどうもコスチュームの綺麗すぎるオシャレさが目につくというか鼻につくというか。
確かエンドクレジットでもコスチュームパートは短めだったので生地選びやオートクチュールなど、こだわりの無さの表れだと想像する。
所詮A24。
所詮低予算。

地獄の淵は晴天也な美しい"風"の映像もミッドサマーチックで飽きる。

肝心のプロットを早々にほどいてしまうのも拍子抜け。
塀の向こうは当たり前として、映す領域は狭めないともったいない。

テーマも陳腐。
紋切り型の感想以上の言葉が引き出せそうにない。
カンヌでグランプリ獲るほどの映画ではない。
というか、コロナ以降レベル下がってる。

〜〜

今日の一曲

原題
THE ZONE OF INTEREST

Friction – Zone Tripper

https://m.youtube.com/watch?v=T-Rxqn-bkg4&pp=ygUY44K-44O844Oz44Go44Oq44OD44OR44O8
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