2024/5/25ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。
1945年アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族の風景。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所から聞こえる音・建物から上がる煙、平和に暮らす家族と壁の向こうの彼らにはどんな違いがあるのか？を問いかけられる衝撃の作品。
予告を観てめちゃめちゃ気になっていた率が高かった作品。
なんせ予告を観ても、ポスターを観ても情報量が少なすぎる状態で本編を観たらまぁ～すげぇすげぇ。そして、邦題もナイスチョイス！！
まず、タイトル後に数分間映像なしの不気味な音が流れその後いきなりごく普通の家族の日常風景が淡々と流れるけども、隣が収容所なのでそこの家族の人にとってはゆとりのある日常茶飯事のことだけども泊まりに来た人にとっては「んっ？」って思える違和感。これがもし自分がその場所にいたらどう思うだろうと考えると、あの場所にずっとそこに居ろと言われたらなれるまでは我慢するけど「遊びにおいでよぉ」と言われたら居られなくて1泊2日ぐらいで帰ってしまうかもしれません。
ただただ日常風景を映しているだけなんだけども、歴史上でもあの出来事があった場所だから違和感のある行動。収容所を指揮していた加害者側から観ている風景としてはこうかもしれないけど収容所内の人にとっては屈辱的といえる映像だらけで、特に子供と川で遊ぶシーンは私も観ていてきつかったし、歴史上としてでもそうだけど、感情移入して自分ももし現実でもあんなことされてしまったらどう思ってしまうだろうと考えさせられるシーンが多い。
映像も部屋に仕込んだ固定カメラがほとんどで、映画館ならではの音響をうまく使っている、日常風景を映しているだけなんだけども恐怖感増し増しになる各シーンすごく考えさせられるメッセージ力が強すぎるストーリー展開。
1945年付近にアウシュビッツ収容所でなにがあったのかを学んだうえで、この作品を観ると現代でも通じる他人事ではない何かを感じ取れる作品なのでぜひご覧になっていただきたい。
