みとも

映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐のみとものレビュー・感想・評価

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 デスゲーム、狐、鈴木福くんが出てるぐらいしか知らない、つまりテレビシリーズ未見なのでこの感想は見当違いかもしれない。登場人物に馴染みがなくてもコミカルな前半は楽しめた。おやっさん枠どころか明らかに小林昭二より年齢いってるシニアライダーも画期的。一人の人間が四つに因数分解された時に四つめの人物は何もできない、ただし心が残っており、つまりは土台に真っ当な精神がないと力も知恵も運も活かせない、という話も面白かった。大正時代なのかと思ったが看板に「太平洋戦争」とあるしざっくり「昔」なんだろうという街並みで走る路面電車(ロケ地どこ?)、西部劇風の世界で馬が走るとかも良くやるなと。ただし世界そのものを壊す敵ってさすがに荒唐無稽すぎるような。せっかくのチョコプラ長田の「悪役」も記号的に見えてしまう……みんなの思いが云々みたいなそれっぽい「メッセージ」も浮ついて聞こえる。前に『ダブル』や『フォーゼ』の映画を見た時もテレビシリーズ未見だったが楽しめた、今回いまいち乗れなかったのは映画自体の問題なのか、やはりテレビシリーズを見ていることが前提になってくるのか。
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