みともさんの映画レビュー・感想・評価

みとも

みとも

映画(255)
ドラマ(24)
アニメ(0)

映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐(2023年製作の映画)

-

 デスゲーム、狐、鈴木福くんが出てるぐらいしか知らない、つまりテレビシリーズ未見なのでこの感想は見当違いかもしれない。登場人物に馴染みがなくてもコミカルな前半は楽しめた。おやっさん枠どころか明らかに小>>続きを読む

映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン(2023年製作の映画)

-

 終わり方あっさり。エンドクレジットで主題歌かかってたらもっと上がったのにクレジット自体なし。だがゲストキャラ(佐倉綾音)の、世界に安定をもたらす仕えてきた相手に命を捧げるか、その人より明らかに見劣り>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

-

 特撮だけでなく美術や音楽までもが安っぽいこと、肝心の「あとしまつ」作戦がユルユル&冗長であることが辛いが、新元号やコロナ禍、東京五輪じみた「インバウンド需要」、「国益」や「国防軍」、高輪ゲートウェイ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

-

 過去作は『ハプニング』しか見たことがないけど多分シャマラン最高傑作。撮影超いいと思って検索したらやはり撮影良かったデヴィッドロバートミッチェル『イットフォローズ』『アンダーザシルバーレイク』のマイク>>続きを読む

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

-

 やはりこのグループに嫌悪感を抱く人は部分的にであれ正しいなとか(歌の内容と歌い手自身を二重化させる危うさ)、一方でファンとしての普通の感想も大量にあるけど要点のみ。何かどの映画も同じような見方ばかり>>続きを読む

魍魎の匣(2007年製作の映画)

-

 荒唐無稽で陳腐な原作が映画化によって面白くなる場合と、荒唐無稽だけど面白い原作を映画化したら陳腐になってしまう場合がある。残念ながら本作は圧倒的後者。原作関係なくまずゴチャゴチャしていてどういう話な>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

-

 中心となる家族の話はともかくとして(過去からの偶然の連続によって自分が存在してる話は実際そうなんだとしても反面それって呪いでもあるだろうから)、時間と空間の飛躍が面白い。少なくとも個人の中においては>>続きを読む

バケモノの子(2015年製作の映画)

-

 キャラクターの性格や設定を台詞で言い切ってしまうのみならず、敵役が自分自身のネガでそれはメルヴィルの『白鯨』で対峙する鯨に自己を投影することと同じ、ゆえに敵役が鯨の姿で登場、みたいなコンセプトの前傾>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

-

 拍子抜け。残念だが自分は面白いと思えなかった。ビビって見てなかったことが馬鹿みたい。俗世間と隔絶された村なのに部外者を簡単に入れすぎ、主人公以外のキャラクターが馬鹿すぎ、逃げなさすぎ、シンプルに殺人>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

-

 これも痛恨の公開時見逃し。自分の見た限り白石監督は全部面白いんだけどこれは一番よかったかもしれない。決定的な出来事が起きるまでの話の時点で相当面白い。酒もギャンブルも暴力も男の弱さに根差すものである>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

-

 原作既読、公開時見逃したのをAmazonで。見てて小っ恥ずかしくなる瞬間があるんだけど多分それは俺の捻くれた見方の方が間違ってるからです。最も主人公的な葛藤を持ってるのが松岡茉優なのでこの映画の主人>>続きを読む

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

-

 (3作総括)公式なのに同人誌みたい。ガンダルフとガラドリエルの再会シーンに顕著だが、前日譚なのに同窓会見させられるような映画。異なる種族同士の意地の張り合いは面白いが、レゴラスが出てきた!とかこの人>>続きを読む

東京画(1985年製作の映画)

-

 断片的に見たことはあったが今回ちゃんと最後まで見た。基本面白いが、小津安二郎の頃と比べて日本は退廃したとケツ振ってる映像流す日本のテレビに言われてもやはり困る。ヴェンダースは当然知らないだろうけどそ>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

-

 ガチャガチャのアクションやってる最中に急にスローモーションになって別のバラードとかかかるみたいな編集って自分のツボ。なぜか爆笑してしまう。アクションなかなかカッコよく、POVショットの長回しは特に良>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

-

 個人的に非常に印象深い一作。公開時に一度見ただけなのにかなり詳細に覚えていた。自分は吹越満の「人生は痛い」という台詞に納得したのだと思っていたが、今見るとむしろそのような親(上の世代)からの“メッセ>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

-

 一度やりたかった、一本の映画を「音を消してフルで見る」のをやってみた。何度も見た一作(今改めて見ると少し恥ずかしい)だしストーリーは知っているのだが、サイレントで見てもちゃんと面白い。映像だけに集中>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

-

 何度見てもダメな映画だ。でも、素晴らしいラストシーンだ。何度見ても、どうしてもこの映画(2作とも)を嫌いにはなれない。こんなことを他の映画に対して思うことは自分は殆どない。何故なんだろう。
 主演俳
>>続きを読む

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

-

 Netflixで全話見たアニメーションの劇場版。荒唐無稽で腑に落ちない部分も多い。正義感溢れるウテナはかっこいいが、アンシーの気持ちはどうだったのだろう。自分を〈デュエリスト〉たちが奪い合うことを仕>>続きを読む

バベル(2006年製作の映画)

-

 『バト・ロワ』同様、映画を見始めた頃見た一作。過去に見た映画を見直す際、カメラワーク等を覚えている場合(マンションのベランダから引いていく最後。1つのカットが印象に残るということが映画を見る意味かも>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

-

松坂桃李っていつも狼狽して目を泳がせたり俯いて震えたりしてる気がする、『新聞記者』や『孤狼の血』の時も。いい男だけどナイーブな役が多い、なんか村上春樹小説の映画化が次あったとしたらこの人に主演>>続きを読む

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

-

 本作のリアリティはブレブレの映像より、「インタビューして良いですか?」という許可取りや、カメラマンの「被写界深度を間違えた」といった台詞によって裏付けられている。インタビュイーの女性が魔女伝説につい>>続きを読む

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

-

演出、撮影、脚本、美術、楽曲、歌とダンス、いずれも『glee』や『ピッチ・パーフェクト』といったミュージカルと比べれば決してクオリティは高くない。だが恥ずかしげもなく言えば、自分はこういう映画>>続きを読む

三十九夜(1935年製作の映画)

-

 自分の祖父母が生まれたときぐらいの映画なので、そりゃ今のエンターテイメントの基準から見ればシンプルだけど、でもちゃんと面白いものな。前半の疑心暗鬼な逃避行は特に。「無実の者、本来事件を解決するはずの>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

-

 前に見たときすっげー退屈って思ったけど、死体を蘇らせる実験を行っている際の他の博士や恋人のリアクション、娘の溺死体を抱き抱えて結婚パーティーの喧騒の中を歩くお父さん、怪物を捜索しに行く男たちを見送る>>続きを読む

ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

-

 サヤ人間の感情の喪失、元の人間がすり替わる疑心暗鬼が何のアナロジーなのかは、製作された時代背景を考えれば何となく分かる気もする。が、その作品のアナロジーやメタファーを深読みしすぎて本質を見誤るのも、>>続きを読む

マシニスト(2004年製作の映画)

-

 障害やLGBTを感動の道具としてマジョリティが食い物にするような“エンターテイメント”(それを許容していると「あくまでも娯楽」なんて予防線を張って開き直るような監督が出てくるんです)を成立させない流>>続きを読む

人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年製作の映画)

-

だだっ広い荒野、群衆、トラックショット、何台もの戦車……煉獄のようだ。なんか『七人の侍』よりすごいかも。自分もまだまだ自国の映画を舐めてたかもしれない、ナショナリズムではなく(どの道自国の嫌な>>続きを読む

人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年製作の映画)

-

オスカー・シンドラーのような狡猾さなど持たない不器用で青臭い理想主義者が、この時代のこの場所においてもなおヒューマニズムを貫こうとするならば、その者は狂うしかないのか。

NANA2(2006年製作の映画)

-

 登場人物やその家の場面に生活感が希薄で、音楽観も抽象的。このバンドは「デビューして売れたい」という成り上がり欲だけがあり(それはそれでリアルな動機なのかもしれないが)音楽が好きだという感じがしない。>>続きを読む

NANA(2005年製作の映画)

-

 保守的な異性愛しか存在しない窮屈さ。少女漫画やその映画化の男性キャラ(本当はナイーブなのに何故か女性に対してはオラオラ)についてもう少し考えられるかも。主人公の奈々=宮崎あおいは恋人の男に対しても>>続きを読む

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

-

これも面白かった。長回しによる時間の生々しいリアリズムはキュアロンやイニャリトゥ、『1917』も含めて考えられるかな。シリア難民の話に超能力っていう急にジャンル映画っぽい要素が入ってくる異質さ>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

-

 自分が初めてこの映画を見たのは2011年で、今から9年前、公開から11年後のことだ。監督の名前を意識して映画を見るようになった頃だったが、「リアリティが無い」なんてことを偉そうに言ったと思う。
 確
>>続きを読む

バトル・ロワイアル II〜鎮魂歌(レクイエム)〜(2003年製作の映画)

-

 「勝ち組、負け組」の話は小泉時代の反映かもしれないが、すごく単純な反米主義。自分もアメリカの原爆投下は許せないが、NYのテロの被害者もまた一般市民だし、イラクの戦死者も若い兵隊たちであるはず。変に「>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

-

 大抵開始数分で慣れはするんだけど新海誠のアニメを見る時ってなぜか毎回ちょっと違和感がある。それは美術が実在する街の風景を緻密に再現していたり、風で揺れる木の枝の動き(CG?)、木の枝葉の陰や光のハレ>>続きを読む

>|