みともさんの映画レビュー・感想・評価

みとも

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ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

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 (3作総括)公式なのに同人誌みたい。ガンダルフとガラドリエルの再会シーンに顕著だが、前日譚なのに同窓会見させられるような映画。異なる種族同士の意地の張り合いは面白いが、レゴラスが出てきた!とかこの人>>続きを読む

東京画(1985年製作の映画)

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 断片的に見たことはあったが今回ちゃんと最後まで見た。基本面白いが、小津安二郎の頃と比べて日本は退廃したとケツ振ってる映像流す日本のテレビに言われてもやはり困る。ヴェンダースは当然知らないだろうけどそ>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

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 ガチャガチャのアクションやってる最中に急にスローモーションになって別のバラードとかかかるみたいな編集って自分のツボ。なぜか爆笑してしまう。アクションなかなかカッコよく、POVショットの長回しは特に良>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

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 個人的に非常に印象深い一作。公開時に一度見ただけなのにかなり詳細に覚えていた。自分は吹越満の「人生は痛い」という台詞に納得したのだと思っていたが、今見るとむしろそのような親(上の世代)からの“メッセ>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

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 一度やりたかった、一本の映画を「音を消してフルで見る」のをやってみた。何度も見た一作(今改めて見ると少し恥ずかしい)だしストーリーは知っているのだが、サイレントで見てもちゃんと面白い。映像だけに集中>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

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 何度見てもダメな映画だ。でも、素晴らしいラストシーンだ。何度見ても、どうしてもこの映画(2作とも)を嫌いにはなれない。こんなことを他の映画に対して思うことは自分は殆どない。何故なんだろう。
 主演俳
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少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

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 Netflixで全話見たアニメーションの劇場版。荒唐無稽で腑に落ちない部分も多い。正義感溢れるウテナはかっこいいが、アンシーの気持ちはどうだったのだろう。自分を〈デュエリスト〉たちが奪い合うことを仕>>続きを読む

バベル(2006年製作の映画)

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 『バト・ロワ』同様、映画を見始めた頃見た一作。過去に見た映画を見直す際、カメラワーク等を覚えている場合(マンションのベランダから引いていく最後。1つのカットが印象に残るということが映画を見る意味かも>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

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松坂桃李っていつも狼狽して目を泳がせたり俯いて震えたりしてる気がする、『新聞記者』や『孤狼の血』の時も。いい男だけどナイーブな役が多い、なんか村上春樹小説の映画化が次あったとしたらこの人に主演>>続きを読む

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

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 本作のリアリティはブレブレの映像より、「インタビューして良いですか?」という許可取りや、カメラマンの「被写界深度を間違えた」といった台詞によって裏付けられている。インタビュイーの女性が魔女伝説につい>>続きを読む

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

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演出、撮影、脚本、美術、楽曲、歌とダンス、いずれも『glee』や『ピッチ・パーフェクト』といったミュージカルと比べれば決してクオリティは高くない。だが恥ずかしげもなく言えば、自分はこういう映画>>続きを読む

三十九夜(1935年製作の映画)

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 自分の祖父母が生まれたときぐらいの映画なので、そりゃ今のエンターテイメントの基準から見ればシンプルだけど、でもちゃんと面白いものな。前半の疑心暗鬼な逃避行は特に。「無実の者、本来事件を解決するはずの>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

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 前に見たときすっげー退屈って思ったけど、死体を蘇らせる実験を行っている際の他の博士や恋人のリアクション、娘の溺死体を抱き抱えて結婚パーティーの喧騒の中を歩くお父さん、怪物を捜索しに行く男たちを見送る>>続きを読む

ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

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 サヤ人間の感情の喪失、元の人間がすり替わる疑心暗鬼が何のアナロジーなのかは、製作された時代背景を考えれば何となく分かる気もする。が、その作品のアナロジーやメタファーを深読みしすぎて本質を見誤るのも、>>続きを読む

マシニスト(2004年製作の映画)

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 障害やLGBTを感動の道具としてマジョリティが食い物にするような“エンターテイメント”(それを許容していると「あくまでも娯楽」なんて予防線を張って開き直るような監督が出てくるんです)を成立させない流>>続きを読む

人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年製作の映画)

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だだっ広い荒野、群衆、トラックショット、何台もの戦車……煉獄のようだ。なんか『七人の侍』よりすごいかも。自分もまだまだ自国の映画を舐めてたかもしれない、ナショナリズムではなく(どの道自国の嫌な>>続きを読む

人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年製作の映画)

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オスカー・シンドラーのような狡猾さなど持たない不器用で青臭い理想主義者が、この時代のこの場所においてもなおヒューマニズムを貫こうとするならば、その者は狂うしかないのか。

NANA2(2006年製作の映画)

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 登場人物やその家の場面に生活感が希薄で、音楽観も抽象的。このバンドは「デビューして売れたい」という成り上がり欲だけがあり(それはそれでリアルな動機なのかもしれないが)音楽が好きだという感じがしない。>>続きを読む

NANA(2005年製作の映画)

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 保守的な異性愛しか存在しない窮屈さ。少女漫画やその映画化の男性キャラ(本当はナイーブなのに何故か女性に対してはオラオラ)についてもう少し考えられるかも。主人公の奈々=宮崎あおいは恋人の男に対しても>>続きを読む

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

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これも面白かった。長回しによる時間の生々しいリアリズムはキュアロンやイニャリトゥ、『1917』も含めて考えられるかな。シリア難民の話に超能力っていう急にジャンル映画っぽい要素が入ってくる異質さ>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

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 自分が初めてこの映画を見たのは2011年で、今から9年前、公開から11年後のことだ。監督の名前を意識して映画を見るようになった頃だったが、「リアリティが無い」なんてことを偉そうに言ったと思う。
 確
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バトル・ロワイアル II〜鎮魂歌(レクイエム)〜(2003年製作の映画)

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 「勝ち組、負け組」の話は小泉時代の反映かもしれないが、すごく単純な反米主義。自分もアメリカの原爆投下は許せないが、NYのテロの被害者もまた一般市民だし、イラクの戦死者も若い兵隊たちであるはず。変に「>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

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 大抵開始数分で慣れはするんだけど新海誠のアニメを見る時ってなぜか毎回ちょっと違和感がある。それは美術が実在する街の風景を緻密に再現していたり、風で揺れる木の枝の動き(CG?)、木の枝葉の陰や光のハレ>>続きを読む

ロープ(1948年製作の映画)

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ちょっと前に見た。舞台の映画化でよくある長回しってなんか退屈だよなーって思ってたけどこれが面白いのは何故だろう。脚本の面白さが大きいんだろうけど。

ドリームハウス(2011年製作の映画)

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絵に描いたような幸せそうなホームドラマからホラー映画っぽく不穏になっていくかと思ったら、映画の中盤で真相が明かされるので(『シャッターアイランド』だったら明かされるのは最後)この後どうなるのだ>>続きを読む

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

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自分がミュージカル映画が好きなのか苦手なのか長年に渡ってよく分からないでいる。おそらく歌を歌として自立させていない「音楽映画」が好きではないのだと思う。ミュージカルにおける歌は大抵、人物間の関>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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事件が起きる瞬間までの彼の半生は、“15時17分パリ行き”の電車でテロリストが起こすテロを最小限に食い止め、傷ついた人命を救うためにこそあったのかもしれない、と思えてくる。彼自身が「何かに導か>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

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久しぶりに「あー面白い映画見た!」って感じ。トリックは途中で読めてしまったし正直禁じ手だとも思うが、しっかり王道でありながらヒッチコックからはちょうどインセルを抜いたエンパワーメント系サスペン>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

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豪雨という避けられない現実に対し、インターネットというテクノロジーを使いながらも”晴れ女”に”神頼み”するスピリチュアリズム(それはSNSにアマビエのイラストを載せるような行為にもどこか似てい>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔〈スペシャル・エクステンデッド・エディション〉(2002年製作の映画)

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通常版2時間59分に対してエクステンデッド版は3時間43分だが、ファンクレジットが10分なのでそれを差し引くと実質的な追加シーンは35分。比較はしてないが多分途中のアラゴルンのアルウェン(リヴ>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間〈スペシャル・エクステンデッド・エディション〉(2001年製作の映画)

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通常版が2時間58分であるのに対しこのエクステンデッド版は3時間28分だが、エンドロールでファンクラブの会員一覧が延々と流れるのが20分ぐらいあるので、実際の追加シーンは10分程度。
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BULLET BALLET バレット・バレエ(1999年製作の映画)

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ちょっと前に見た。『鉄男』での機械生物が他人を殴る拳になった(『東京フィスト』)ものがこの作品では拳銃と銃弾で、また近年の作品で言えば武士の刀(『斬、』)や戦争そのもの(『野火』)に繋がってる>>続きを読む

Peace(2010年製作の映画)

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この映画のような、映画祭から依頼されて製作した義理の両親にカメラを向けた小さな作品であっても、必ず社会的・政治的な問題が浮かび上がり、またそれが他の監督作のテーマとも共鳴する想田和弘作品群(ホー>>続きを読む

セックスの季節 女優のお仕事(2019年製作の映画)

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こんなことは自分も言いたくはないけど、気に入らない(のであろう)他の映画監督をピンク映画っていうドメスティックな場で茶化すって、やることが小せえっすよ……

フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

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タランティーノは脚本と出演のみで監督作ではないが、これも広義の「タランティーノ映画」であるとするならば、彼のセクシズムが如実に表れている一作だと思う。同じくロドリゲスが監督の『プラネット・テラー>>続きを読む

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