特撮だけでなく美術や音楽までもが安っぽいこと、肝心の「あとしまつ」作戦がユルユル＆冗長であることが辛いが、新元号やコロナ禍、東京五輪じみた「インバウンド需要」、「国益」や「国防軍」、高輪ゲートウェイやバンクシーに至るまで小ネタ満載の前半は普通に笑ったし面白かった。三木聡という名前を知らなくてもパロディだというのは予告を見れば分かることではないですか。文句言ってる人はこれがテレ東深夜のコントドラマとかだったら怒んなかったんだろうし、映画館で2時間見るのはさすがにきつそうだが、映画がテレビより上等でなくてはならないなんて法も別にないんで。『翔んで埼玉』のような幼稚なおふざけを無邪気に面白がっていた状況の方がよほど「不健全」だと思う。
