拍子抜け。残念だが自分は面白いと思えなかった。ビビって見てなかったことが馬鹿みたい。俗世間と隔絶された村なのに部外者を簡単に入れすぎ、主人公以外のキャラクターが馬鹿すぎ、逃げなさすぎ、シンプルに殺人や自殺幇助な文化が現代でも続くものか？、これだけ行方不明者が出れば警察が動くはず、結局ドラッグという同じこと繰り返してるだけ、など細かいツッコミどころはあるがそれはもういい(「どうせ映画なんだから突っ込むのは野暮」みたいな擁護って自分も思わず言いそうになるけどそういう擁護こそ野暮)。女帝を引き継ぐという主題は気になるが、村の風変わりな風習という設定に凝りすぎて、本来一番のテーマであるはずの家族を失ったトラウマという部分が薄い。あんま本気じゃないのかな。『ヘレディタリー』もそんなに大した映画じゃなかったのかも。ホラーとしてもあまり怖くなかったけど、奇祭を楽しむコメディ感覚としてなら見れる。
