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愛にイナズマのsahmamamahのネタバレレビュー・内容・結末

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

いちどはやり過ごそうとした特殊詐欺の元締め達をシメに行くところ、横並びの野郎どもにこんなにもワクワクさせられたのは、リバイバルで見たワイルドバンチ以来か?とめっちゃ盛り上がっていたら、直前で仕切り直し!この絶妙に外してくる感じもたまらん!好きだー!

荒っぽい通過儀礼を経て、ようやく絆を取り戻した一家、でもオトナの悲しさ、そうやすやすと素直な気持ちを言葉や態度には表せないよね、ってところで突然のイナズマ・ブレーカー落ち。優しい闇に包まれて心のタガが外れたら、あとはハグ・ハグ・ハグ。それを一人離れて見つめる父・佐藤浩市さんの表情が…もう…(号泣)

一年後、散骨のため再び思い出の海を訪れた兄妹、それぞれがもういない父の存在を確かに身近に感じていることを画で見せてくれたラストが素敵だった。愛にイナズマ、私の記憶の隅でずっと「消えない」1本となりそう。
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