このレビューはネタバレを含みます
覚悟して見たけど、想像の上をゆく壮絶な映画だった。見終わって半日経つのに、いまだに胃の辺りに鉛を抱えているよう。
市子の半生が痛ましすぎる…中盤で「悪魔」と罵られるシーンがあるが、そりゃあ悪魔にもなるさ、地獄で生きるしかなかったんだもの。
そんな彼女の真実を知っても、再会してただ抱きしめてやりたいと言う長谷川と、娘を託すように彼を見送った市子の母、彼女の幸せを願う人が確かにいたのに…
必死に生きようともがくあまり、長谷川が追いつく前に更なる闇へ堕ちてしまった市子、そこには絶望しかないのか?見るものに解釈を委ねるエンド、いつか彼女に平穏が訪れることを願わずにはいられなかった。