愛にイナズマのmsyのネタバレレビュー・内容・結末

家族って変えられないのでコンプレックスに感じつつ結束したら妙に高揚する感じとか、家族で変だから周りがみんな敵に見える感じとかすごく体感できた。

敵がみんな悪すぎる、ほんとみんな悪意の面からしか描かれてなくてしんどく、ありえないことが起こるんだっていう伏線を花子が見返してすごい映画作る回収とか、見たかったけど、そこまで行かなかったのも地に足着いてるっちゃ着いてる、けど終盤がちょっとだるっ、てなった。お父さん実はな…の種明かしを最後に持ってくるとか…昭和の親父の美学とか変にお母さん庇うのとか…けど実際無垢な幼子を抱えて生きていくならそうなるよな…とは思った。

人はみんな役者であるっていうテーマがとても伝わってきたが何度か言われてた「こんなの映画で言うとベタでダサい」ところが私にはちょっと物足りなくて、大泣きできなかった。いいところですっと次の場面に変わることが多かったからかなと思う。ベタでダサいことやって大きい感動生むのって本当に離れ技。イナズマも啓示のような役割かと思ったがどう生かされているのか分からなかった。ちょっともどかしい映画だった。（マスクに浮かぶ血＝日の丸が気持ち悪すぎて自分に合わんって思ったのも大きかった）

それにしてもあれだけの芸達者を揃えて、その中でダントツ上手い窪田正孝すごかった…1人だけ人智を超えた存在である役回り、彼でないとできなかったと思う…お前なんでおるねん、の面白さも出てた。重い役もできるのに、いるだけで面白い空気感も出せるのほんとにすごすぎる。