恋人を殺された岩森は彼女を殺した殺人犯に何度も復讐する。
殺人犯に復讐を繰り返すループはいつ終わり、心の傷が癒えることはあるのか。
セラピーのような復讐するタイムループが斬新で、必ず殺して終わる一日に嫌気がさして来る岩森が笑える。
何度殺しても愛する恋人は戻ってこない、殺しても気が済まない。
もうやめたいと思ってもやめられない地獄のようなループを経験した彼はどのように生きていくのだろうか。
毎日全く同じタイムループではなくて、自分や相手が少しずつ変わるところが新しい。
あらゆる手段を使って殺そうとする岩森。
殺して沈めることが面倒になっていく流れがゆるいコメディのようで不思議な気持ちになった。
説明が少ないストーリーは雰囲気を観て感じ取る作品で想像力を掻き立てられる。
終わり方も独特で個性的な作品だった。