Michihiro

四月になれば彼女はのMichihiroのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.6
2024年公開。配給・東宝、監督は山田智和、主演は佐藤健。その他出演者に長澤まさみ、森七菜、仲野太賀、河合優実ら。川村元気原作の恋愛小説を実写映画化。監督の山田にとって本作が長編映画初監督作となる。個人的に好きなKID FRESINO「Arcades ft.NENE」、PUNPEE「Wonder Wall feat. 5lack」、藤井風「青春病」「満ちてゆく」のMVを手掛けていてこれからの作品に通ずるどこか幻想的な雰囲気が映画とシンクロした。前評判の悪さに反比例して直感で観に行きたいと感じたため鑑賞。一言で表すと言いようのない惜しさ、絶妙に微妙。自分自身の人生経験・恋愛経験の乏しさなのか、だからと言って経験値で理解力が比例するとも思えない。映像美や主題歌の壮大さ、清らかな空気感が凄まじいからこそのもどかしさ。雰囲気映画とは言いたくないけど言えてしまう。「愛を終わらせない方法」、神のみぞ知る。どこかの本に書いてあった"愛"は"肯定"、"恋"は"欲望"、定義はそれぞれ違い、感覚的な概念。幸福感を感じる何かにに満たされている、それこそが答えなのかもしれない。長澤まさみ演じる坂本弥生の慟哭は圧巻、素晴らしかった。原作小説を読んでみたい。

"All Is Full Of Love"
Michihiro

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