Michihiro

アステロイド・シティのMichihiroのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.8
2023年公開。配給はフォーカス・フィーチャーズ、パルコ=ユニバーサル。監督・脚本は『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン。主演はジェイソン・シュワルツマン。その他出演者にスカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、マヤ・ホークら。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティが舞台のコメディ作品。パステルカラー、絵本、絵画、雑貨屋、ジオラマ、トゥーン、何と表現したら良いか不明な独特で唯一無二のポップでお洒落な世界観。カラーで描かれる物語自体は分かりやすくユーモア満載で淡々と進んでいくが、その架空の街「アステロイド・シティ」で繰り広げられる未知との遭遇という設定の劇を開催する演者たちの裏側をモノクロで描き、第四の壁を破るかの如く第三者のモノローグで展開されると言うもので複雑かつ難解な構成だった。ある意味クセが強く、好き嫌いが顕著に分かれる作品。個人的には雰囲気に浸りつつ、無心で観られるのでお気に入り。

"1955年、忘れられないあの夏の7日間"
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