百鬼園先生

瞳をとじての百鬼園先生のレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
2.5
不在者に対する生者のあがきを描く中盤までがサスペンスと哲学の間を走り面白い。不可逆な過去の栄光と後悔、老いと堆積する記憶、変わらぬ歌と変わり続ける呼称。人探しの設定や映画の小道具がフィクションから現実に侵食し、フィルムが過去と未来の接点を担うのは胸熱だけどドラマが過ぎる。劇中映画がつまんなそうなのが残念。