さほど重要視されないようなシーンの断片が続くことで、観るものに考える時間を与える
台詞のみで映画が進むので、言葉の持つ力を感じる
別れたくない、でも木村くんに会いたいはすごいセリフだった
車での移動は一種の逃避行
公共交通機関での移動は現実と向き合わざるを得ない時間
ベッドは己という1人の人間と向き合える時間
あの歳で別れて1人を選択できるほど人生は甘くないだろうと思うと、それでも別れを選択できず2人で生きる覚悟を見せられた方がすっきりできたかも
ただ、84分でこの3時間観たような映像体験は、空虚な言葉のコミュニケーションという、僕の好きな映画でもあったことは確か
