アキ・カウリスマキ履修シリーズ:労働者三部作第1作目
「枯れ葉」で監督のことをしり、北欧の明るい面だけでなく市井の人々を淡々と美しく描く様に圧倒されたので、有名な労働者三部作、敗者三部作は履修しておきたいと思う。
これを観る少し前にナイト・オン・ザ・プラネットを再鑑賞していたから、「ミカだ!」ってなった笑 気だるい感じはそのままだったな
北欧ってもっと裕福な環境で明るい側面を思いがちだけれども、80年代にここまで社会階層を風刺した作品があったとは、、、
アキ・カウリスマキとしてもかなり初期作品なので、スタイルも少し緩めな雰囲気ではあるけれど、独特の無表情の演出、ブルーカラーを自然に描く様などは一貫しているんだなぁと感じた。
割と突拍子もない展開があったりコメディとしても楽しめたし、レストランにブルーカラーだから入れないという悲しいシーンもあったりして、実は刺激のあるストーリーだった。
全然音楽は鳴らないんだけど、拾ったレコードに針を落とす場面があって、レコード好きとして痺れた。
ジム・ジャームッシュとお友達らしく、オフビートな雰囲気で笑っていいのかわからない絶妙な小ボケもあった。