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哀れなるものたちのumetonoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
マッドサイエンスな医療技術が罷り通る別世界で、自分の胎児の脳を自分の脳に移植された大人赤ちゃんが、冒険旅行の中で成長していくお話。、、、はぁ?

まずインパクト強すぎ。初々しいカップルで観に行くのはやめた方が良いかも(笑)。きけ🔞R-25指定くらい。

原題のPOOR THINGSより、哀れなるものたちの方がしっくりくる。もはや「哀れ」とは、他人がみて「哀れそう」と思っているだけで、意外と本人はそうでも無いのかも。むしろ自分では哀れとは思わず、ありのままをさらけ出すことの素晴らしさ。暗くておぞましいけど、前向きになれる。

美術、衣装、音楽も唯一無二で素晴らしい。

エンドロールでは最後まで耳を澄まして聴いて欲しい。あたまのなかに何かが入ってくるかも。

エマ・ストーンの裸体に見慣れ(エロさを全く感じない)、ウィレム・デフォーのアインシュタイン稲田化にも違和感を感じなくなり、不協和音も心地良く聴こえるようになるなど、なにかが2時間半で鍛えられた(不感症 になった)気がする。

さすがアカデミー賞のノミネート作品。受賞の行方気になる。
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