なっちゃーーん

哀れなるものたちのなっちゃーーんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
超超超超、大傑作!幸せだ!
ヨルゴス・ランティモス監督の世界観
本当に大好きなの。

私がこの監督を好きになったきっかけでもある、初期作品の『籠の中の乙女』を思いだした。そしてそれよりもずっと深く、私たちの人生そのものを見つめていてよかったな。ぜひ原作も読んでみたい。

過去作の薄暗い感じとは打って変わって、モノクロからカラフルへ、強烈な色使いが印象的!監督はいつも「愛」とか「自由」とか「人生」とか普遍的なテーマを、奇妙な物語を通して伝えてくれる。『哀れなるものたち』はこれまでにないくらいにファンタジックでびっくりしたけれど、”監督らしさ”の幅の広さを見せつけられたし、その頂点に到達した感じ。極上のフェミニズム映画。あぁ〜やっぱり好きだ、ランティモス監督。

そしてエマ・ストーンはどこまで進化を続けるの?彼女の怪演に魅せられ続けていたら、あっという間に終わってしまった。もっと観たい。

脇を固めるウィレム・デフォーやマーク・ラファロたちもあまりにも素晴らしく、特にエマ・ストーン&マーク・ラファロのダンスシーンには目を奪われた!思いのままに体を動かす彼女はすごく動物的で美しかったなー。

素晴らしい映画に出会えて嬉しい。
2024最高の幕開けです。

追記
マーク・ラファロの情けない感じがクセになってしまったようで、彼が頭から離れない!困った!ダメ男が好きなのか?トンデモナイ役を演じきったマーク・ラファロに拍手を!