ヨルゴス・ランティモスの最新作と言うだけで期待大。
一言では言い表せない衝撃を受けた。
原作が読みたくなるほど、ベラの人生が興味深い。
そして彼女を取り巻く男たち。
みんなキャラが濃いわ～。
それぞれに個性があるものの、結局はベラへの所有欲が強い。
ベラがどのように新しい命を吹き込まれたのか、非常にエキセントリックだし色々と考えさせられる。
もし大人の体と子供の頭脳を持つベラが、初めから自由に外の世界と繋がっていたら、この物語は全然面白くないのかも。
威圧された世界から解き放たれ、自由を味わいながら世の中を知り、自分の生き方を模索していく彼女の人生の冒険から片時も目が離せなかった。
ただあまりに下半身、セックスがテーマになり過ぎ(だからR18)なのは、生まれ変わる前のベラがかなり奔放な女性だったのかな。
映像も冒頭から惹き付けられる。
静かで無機質なお屋敷から色鮮やかな冒険の映像まで、どこかスチームパンクっぽいデザインが素敵。
ランティモスらしい独特の音の使い方も効果大。
ベラの衣装もボリューミーなジャケットにショートパンツ姿とか、スタイルのいいエマ・ストーンだからとても映える。
ほぼすっぴんなのに、本当に魅力的なエマの体当たり演技はあっぱれでした。
外科医デフォーと、ベラを新しい世界へ連れ出しながらも結局は振り回されたマーク・ラファロが見事にハマり役で素晴らしい。
博士の創った犬と鳥の合体生物。
犬にも鳥にも目がない私的には一瞬ギョッとしたけど、見ているうちに可愛くなって惹き付けられましたー。ペットに欲しいかも(笑)
