ぼうるちゃん

哀れなるものたちのぼうるちゃんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.1

キャラが各々強すぎてゲラゲラ。
エマストーンの体の震えとダンスの接合点、なんて見たことのない!生命力みなぎる!熱量の記録。
フィクションなのに、立ち会ってしまったという眩しさ、血湧き肉躍る瞬間への感動。

船旅でどんどんどうしようもなくなっていく道楽貴族、、、ああいうのが1番ドツボにハマると手に負えないのか?

話のわかる年の離れたカップルも、こうなりたいような、こうなりたくないような。
それぞれがそれぞれの回答を持っている者同士の、新しいhopeへの眼差し。
女性の経ていく道でもあるし、ある意味では子どもの成長過程、あるいはマズローの欲求の段階のよう。

娼館の長が怖くもあり、ササッと見せる赤子の間にはぐうの音も出ない!鬼の首とったなり!

フランケンシュタインを発展させた形というのか、にしても博士の生い立ちも激しくてかなり来るものある。

ひとつ気になったのが、章立てのフォントがボタニカルのシャンプーにしか見えず、、、

ラストの静けさ、そして動き出す画たちはアツい。
決してなんでもアリなわけではない、ひとつひとつの道程に頷くばかり。
そしてカタルシスがあることの驚き。