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哀れなるものたちのtottsunのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.1
「哀れなるものたち」🎬15
風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって自らの胎児の脳を移植され、ベラは奇跡的に蘇生する。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカンに誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめるベラは時代の偏見から解放され、平等や自由を知り、驚くべき成長を遂げていく。
今年もこの季節がやってきましたね。
アカデミー賞発表が近づいてくると、苦手な分野の作品でもどうにかして見ようと頑張る期間がはじまります。
今作も見るか本当に悩んだけど、見なきゃ始まらない!と意を決して旦那さんを連れて映画館へ。
いやー、分かってたことだけど…この監督作品、やっぱりやばい。
衣装や装飾は本当に好みで好きが爆発してる。
エンドロールもおしゃれ。
けど、話が好きかと聞かれると…これがまた難しい。映画館で鑑賞せずに今後配信されたのを見たところで「よく分からなくてつまらない」とか「気持ち悪い」に近い、全く違う感想が口から出ることになってしまいそう。
そうならずに踏みとどまってるのは何か?と聞かれたらエマ・ストーンやウィレム・デフォーの演技がもたらすものだと思う。
本当見終わった後の余韻がすごくて、見た人となんか語りたくなる作品。
これは1人で見る映画じゃないのかも。
私は一緒に見た旦那さんから「これは愛についての映画なのかも」や「女性が知恵を持つと男は壊れる。結局男は所有物として女を見てることが多いんだね。一方でマックスのように、物事をどこか見守ることができる人はああやって包み込めるんだね。どこか中性的なのかも」なんて意見を聞いたら、「なるほど!ふむふむ」と話が進んだ。
そういった会話を踏まえて、この映画について考えると唯一無二の作品だと思うし。
奇想天外な行動をするベラのシーンも必要なんだなと。
んー、難しい。
私的には☆☆☆☆.1かな。
ちなみに私は束縛からの解放を求める人間らしい。笑
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