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哀れなるものたちのiiのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

これ哲学?
所々突拍子もなくほりこまれる行動に思わず吹いてしまうんだけども、多分深いんだけど考えようとした時にそれがくるもんだから、笑っちゃう。けど深いこと言ってるよ、何度も観ればわかると思う
天才科学者が自殺した女性の胎児の脳をその女性に移植して、体は大人知能は子供の逆コナン(エマストーン演ずるベラバスター)が誕生する本作。
ポップコーン買って観る作品じゃなかった。脳とか血とか解剖とか出てくる中ポップコーン食ってる私はこいつ頭おかしいんかと思われてたと思う。この作品は大変意義があるものだった中で唯一の失敗。ポップコーン買って観るもんじゃなかった。
性行為なんてのは気持ちいいのにみんななんでずっとこれをやらないの?なんて単純なる疑問がなんか真理のように思えている。代わる代わる哀れなものたちが登場するが、おそらく人間がみんな哀れ、生きてることが哀れで地獄。
でも、「この世は絶望だ、期待なんてしないほうがいい、現実こそが全てだ」と言ったブルジョア黒人はベラに「あなたは逃げてる子供なだけじゃない?」と一蹴されたように、この世が地獄でも這いつくばって生きていくしかないのだ、哀れすぎる
おそらく19世紀なのだろうが、なんかモノレールのようなトラムが空中走ってて空も色が変だし世界が病んでるようだった。でもベラはいつも自由で純粋に必死にこの世に向かい合おうとしてるから不思議な狂った世界に微かな光を産む。
天才科学者とか貧富の差(実は自分が高貴な出だったベラ)とか頭が犬で身体が鶏のトリイヌとか、所々ONE PIECEを思い出した。ワールドワイドなR18のONE PIECEだよこれ。いや逆に原作を尾田先生が読んだのかな。
兎に角、貧しい子にはお金をあげて、気持ちいいからずっとSEXして、美味しいもの食べて、銃で人を掌握する奴なんてヤギにしちまえばいいんだ、ベラはおそらく何も間違ってない、狂ってるのはこの世で、皆哀れだ、もちろん私も
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