SSS

哀れなるものたちのSSSのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

内容のわりには映像が奇抜
奇抜すぎるということはないけど
ランティモス監督の映画を初めて観たから、こういう作風の人なのかーとびっくりした
映像に引っ張られてしまってちょっとメッセージが伝わりにくいかも、、
真面目すぎないところがいいっちゃいいけど
センスとか画面の絵作りとかそっちばっか気になってしまった
2回観なさいってことか

ベラの成長、変化の過程に引き込まれた
気づいたら話し方も大人になってたし
が、最初はちょっと苦痛
無邪気とかで納得できない不快さ
あと歩き方も苦手
でも、ちゃんと教わってないとああなのかもしれない

女性キャラの性へのポジティブな発言は他のフェミ系映画でもこれからも増えてくかもしれない
海外と日本ではまた感じ方が分かれるだろうけど、日本でももう少し"女だから"という見方がなくなればいいのになと思う
この映画で一番惹かれたのはここかもしれない

ラファロはこういう役やらせたらピカイチだなあ
破滅後のダメっぷりやおろおろしてるところずっとおもしろかった
「もう歳とっちゃったしイケメンの役なんてできないし」とずいぶん前に言っていたけど、今作で二枚目って言われてて良かったね
個人的には髭がある方が好きだから終始ラファロを眺めるだけでも楽しかった

あとデフォーも良かった
(なんか最近デフォーが出る映画ばっか観てるなあ たまたまだけど)

しかし、女性対男性の作品が増えてきて、やりたいこともわかるし、やらなきゃいけないのもわかるし、日本もまだまだ男性優位だからフェミニズム系の作品がこれからも作られていくんだろうなと思うしそれをやめてほしいとも思わないけど、
どうも男性が悪く描かれる作品を目にする機会が増えてきて、悪いひとばかりじゃないんだけどなあ(女にだってよくないところはあるし)と、もやもやもする
(そういう話じゃないんだよってのもわかるんだけどもやもやする)
生物学的には性別はふたつということになっているせいで、どっちかの権利を訴えるとどっちかが悪者にならざるを得ないのがね、、
責めるべきとこは責めるべきだけど、現状のこのフェミニズム論争が続く限り本当に男女平等になるのはもっともっと先な気がする(どこかで男性からの反発も起きそうな気がするし)
SSS

SSS