TakahisaHarada

憧れを超えた侍たち 世界一への記録のTakahisaHaradaのレビュー・感想・評価

3.9
2023WBCの舞台裏を追ったドキュメンタリー。「侍の名のもとに」のときより大会結果そのものが劇的だったのももちろんあるけど、笑えるシーン、監督の思いが伝わってくるシーンが多かったり、選手の涙と歓喜が描かれてたり、より充実してたように思う。

吉井コーチの宮城いじり、腹出し、おにぎりと唐揚げを持ちたい宇田川とか笑ったし、韓国戦で源田が「小指が変な方向いてる」って言いながらベンチを飛び出していくシーンのベンチのドン引き具合めちゃ笑った…笑 その後小指折れてるのに強行出場すると聞いて周りから侍呼ばわりされてるのも面白かった。

「育てるのではなく宝物をお預かりして勝負に勝つ」
「大切にしながら力を発揮してもらうのは難しい」
「球団から伝えるのではなく、自分で魂に訴えたい」
栗山監督の言葉も印象に残った。

日の丸を背負って戦ってくれた選手は皆素晴らしいと思うけど、特に吉田と源田の漢気に惚れる映画だったなと思う。
決勝戦9回の「泥だらけのクローザー、唯一無二、二刀流の証し」というナレーションもめちゃくちゃ良かった。
配信で観れば良いか~と思ってそうしたけど、何度観ても飽きない準決勝、決勝を劇場の大迫力で観るのもありだったなと今更…。