Punisher田中

アポカリプトのPunisher田中のレビュー・感想・評価

アポカリプト(2006年製作の映画)
4.0
ジャガー・パウは狩人。縄張りのジャングルで部族長の父スカイ指揮の元、仲間達と共に狩に勤しみ、妊娠中の妻セブンと息子タートル・ランと平和な生活を楽しんでいた。
そんな幸せに包まれた村が突然、都から来た兵士達の襲撃に遭ってしまう。父は目の前で殺され、村人達はジャングルから都へと連れて行かれるが.....
ジャガー・パウは都から無事に脱出出来るのか?!家族を守り、再び平和な生活を手に入れられるのか?!

一瞬たりとも目が離せない、緊張しっぱなしのノンストップムービー。
「メルギブソン監督の映画観たいな!アポカリプトか〜、マヤ文明の話と言われても特に興味ないしな〜、まぁ見てみっか!」と鑑賞したが、気づけばラストまでずっと画面に釘付け。
単なるおっかけっこ映画と言われたらそうだが、今作の持つ魅力はまさに、そのシンプルさであることだと感じた。
シンプルだからこそ、ストレートに臨場感や恐怖が伝わってきた。
とにかく怖い、襲撃者ではなくとも知らない者と森の中で出会う時から捕虜になった後にどこに連れてかれるのか、何をされるのか。視聴者も画面の中の彼らも未知だから尚恐怖や緊張感を感じる。

それに古代マヤ文明のことあまりよく知らないけども、しっかり凝ったセットや衣装が尚、世界観を確立しており、すぐに今作に没入できた理由だと思う。
主人公、ジャガー・パウの魅力も半端ない、「なんか、ロナウジーニョに似てない?」といった第一印象からしっかり覚悟を決めた漢の顔となったラスト付近では「滅茶苦茶イケメンなロナウジーニョ」。とにかく覚悟を決めて敵と向き合うシーンがカッコ良すぎる。ジャガー・パウにルディ・ヤングブラッドを抜擢したの本当に天才すぎる。
どんな時代でも家族を想う力って凄い。