たらお

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のたらおのレビュー・感想・評価

3.5
原作未読。
ポアロが作家の友人と付き合いでとある屋敷で行われる降霊会に参加し、怪奇な事件に巻き込まれるお話。
ポアロは降霊は勿論のこと霊、魂、神などを信じていないのですが、屋敷内ではトリックでも理屈でも説明がつかない怪奇現象がいくつか発生します。
本当に幽霊が人を殺めたのか? はたまた巧妙なトリックによる人間の仕業なのか?
謎が明かされるまでワクワクしました。
霊媒のシーンは霊媒師の声、動き(カメラワークも)、小道具らのフル活用で鬼気迫るものがあります。
オウムがいい演技しましたね。ここぞと言うときに話し、合間合間に何か導く、気づいているかのような動きをしてくれていたのはよきかな。

水の都ベネチアが舞台なのでロケーションとしての雰囲気は◎
ハロウィンパーティーの時の影絵のストーリーからクライマックスまで本当に屋敷には無数の霊がいて子供の呪いがあるのでは? と不気味さが冷めずにいました。
最終的にポアロらしく犯人のトリックや動機、伏線の回収も鮮やかに行われますが、思ったよりヒントあるので犯人絞り込めた人がわりといそうですね。
霊なんていないと一蹴することはなくほんのりとホラー風味で幕を閉じたのは好印象でした。
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