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ステップフォード・ワイフのbutasuのネタバレレビュー・内容・結末

ステップフォード・ワイフ(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

なんだか評判が芳しくないようだが、とても面白かった。

先に「ドント・ウォーリー・ダーリン」を観ていたので、余計にこちらの評価が上がってしまったのかもしれない。あまりに丸パクリだったので驚いた。しかし古いはずのこちらの方が洗練されており、コメディテイストなのにスリルもあって、断然面白い。そしてニコール・キッドマンの美しさ!申し訳ないがフローレンス・ピューでは足元にも及ばない。ビフォーアフターの説得力が凄いし、演技も抜群。

さらに何だか雑に終わらせたあちらと違い、こちらはオチがしっかりとついており素晴らしい。話としてちゃんと綺麗にまとまっている。"男にとっての理想郷"を作った黒幕は実は女だった!というオチは、とても皮肉で物悲しく良い。「男が男らしく、女が女らしく暮らすのが理想」だと語る彼女の話は、極端なフェミニズム全盛の現在、胸を打つものがある。真に多様性ならば、彼女の望むような生き方もしっかりと肯定してあげる社会でなければ。それでも作中ではちゃんとマッドサイエンティストの悪役として処理されており、変な政治的主張もなくてそれにも好感を持った。

しかし女は髪型と化粧でマジで雰囲気が変わる。話し声まで変化させるニコールは圧巻だったが、ビジュアル的に凄かったのはやはりベット・ミドラーだな。
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