タランティーノファンとしては大満足。
『レザボア・ドッグス』から『ヘイトフル・エイト』までの8作品に焦点を当て、それぞれの作品の製作秘話、出演者たちのインタビューなど、タランティーノ作品が好きな人にとっては楽しいドキュメンタリー作品だと思います。
単なるタランティーノを褒めちぎるだけではなく、タランティーノ自身が"一生で最も後悔していること"と語っている、『キル・ビル』の撮影でユマ・サーマン自身に車を運転するように強要し、結果ユマ・サーマンが運転していた車が事故を起こし、今も背中に後遺症が残るほどの大怪我を負うなどしたことや、悪名高きハーヴェイ・ワインスタインのセクハラを見て見ぬふりをしてしまった後悔なども言及されるなど、とても誠実なドキュメンタリーでした。
また個人的には残念ながら2019年にこの世を去った『ジャッキー・ブラウン』のマックス・チェリー役のロバート・フォスターの元気な姿を見ることができたのは嬉しかったです。
内容的にはとても満足しました。
強いて言うなら本作は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公開前に製作されたドキュメンタリーなので、できれば、あれを観る前に公開してほしかったです。