"私はジョー…ニンフォマニアック《色情狂》なの…そんな私が好き…"
性に溺れ過ぎてしまったからなのか…不感症となってしまったジョー…苦しみの果て、彼女が失ったモノ…新たに得たモノ…果てしてジョーは"悪い人間"なのか…その問いにセリグマンは…
…お尻が痛い…前後編合わせて4時間越えに、もはや修行か?という厳しさの中不感症の悲しみに浸るジョーが取った次なる行動…それは"痛み"…
自分の欲望に正直である事で、家庭や子供という幸せを捨てるジョー
見ようによっては、セックスに溺れ、何もかもを失い身を滅ぼしていく姿を観せられているのかもしれません…
女性としての性からの解放そして救済へと向かうように見えたジョーを待っていたのは…あのトンデモないラスト…
ラース・フォン・トリアーの禍々しさが全開なのです…
にしても、こんなトンデモ作品にも関わらず、流石、鬼才トリアー…演者の豪華なこと…
メインのシャルロット・ゲンズブールとステラン・スカルスガルドは言わずもがな、シャイヤ・ラブーフ、ステイシー・マーティン、クリスチャン・スレーターにユマ・サーマン…ちょい役なれど強烈なオーラを放ったウィレム・デフォーとウド・キア…"パール"を鑑賞したばかりだったのですが、何だか同じような役回りのミア・ゴスは、何だ出てたの?っと驚き…でも一番ビックリだったのは、ジャン=マルク・バール…"グラン・ブルー"のイメージが強すぎる方ですが、本作でのクズぶりは悲しすぎます…
今回の企画は、ラース・フォン・トリアー監督作を一気に14作劇場公開ということで、次なる鑑賞予定作品は、これまた未見の"メランコリア"…鬱三部作の2作目…私のメンタルが耐えられるかどうか…