教祖ちゃん

ザ・クリエイター/創造者の教祖ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

町や機械の造詣、音楽はめちゃくちゃ良かったけど、肝心の物語に感情移入出来なかった。
良かった点
・1970年くらいに人工知能が急激に発達したようなレトロと未来が混在したような機械群。異形頭部ロボットたちは全部良かった。銃や乗り物、兵器のビジュアルもめちゃくちゃ良かった。シモン・ストーレンハーグを彷彿とさせる。
・日本、ベトナム〜チベットあたりのアジアが入り乱れたような街
・追いやられたAIたちが人間のように宗教に救いを求めてる姿がすごく良い。特に寺院の仏像彫刻に組み込まれたロボット。理解しようとしているが、完全には理解出来ていないのか、単に既存の彫刻にロボット自分自身を組み込んだような異物感あるデザインというのが良い
・ハンスジマーの音楽がまた良い。民族色もあるしダイナミックで感動的
・ニューアジア上陸時のレディオヘッドの曲。ギターロックからエレクトロサウンドへ方向性が一気に変わったKID Aの最初の曲ってのがまたメッセージ感ある
・死んだ人間の記憶を一時的にロボットに再現できるあの機械がすごい印象的


気になった点
・最初から最後までなんかで見たような展開。目新しさはほぼ無い
・欧米とアジアが戦争してアジアが最終的に勝ったぞ!ってのはわかるけど、ロボットと人間の共存まで辿り着いてない感があってスッキリしない
・マヤの機械コントロール能力もなんかよくある設定だけど、その能力も活かしきれてない感強い。あとマヤの性格もわかりにくい。成長してる過程もわかりづらい。
・二人で警察から逃げ出してでっかい空に浮いてる機械ぶっ壊すまでは本当にツッコミどころ多過ぎて酷かった。もっとうまく立ち回れるよなって思うとこが多過ぎた。

映像や音楽がいいだけあって内容に色々求めすぎたのかもしれない。でもほんとロボットたちのビジュアルはめちゃくちゃ良い
教祖ちゃん

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