はやみ

ラブ&ポップのはやみのレビュー・感想・評価

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)
3.3
あなたが持っているものをわたしは持っていない。自分が他者に比べて劣っているという感覚が伝わってくる作品。

それは主人公の「みんなとフェアでいたかったんだと思う」というセリフからも読み取れると思う。あそこで縦に首を振っていたらそれは自分が劣っていることの証明になってしまうから。

主人公の力では目標に到達することはできないのだけれど、他者から施しを受けてまでその目標に到達するのは何かが違う。
そうやって他のみんなはできている、だけど自分はやったことがない、新しいことに取り組んだりしてみるんだけどやることなすこと裏目に出てしまう。

自分も感じた思春期に感じる自分の無力感と周りから置いていかれてしまってるような不安感、劣等感が作品全体から感じ取れる。
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