MrOwl

変な家のMrOwlのレビュー・感想・評価

変な家(2024年製作の映画)
3.9
面白かったです。佐藤二朗さんファンの自分としては、満足できる内容でした笑。
原作はウェブライターの雨穴さんによるウェブメディア記事、YouTube動画、その動画と連動した不動産ミステリ小説です。予告編から入ったので、雨穴さんの存在は、その後に知りました。
覆面作家というか、YouTubeで配信もしているので覆面全身タイツクリエイターという感じですね笑。
YouTubeの「変な家」を視聴してから、映画を鑑賞しました。映画では雨穴さんにあたるYouTuberを間宮祥太朗さんが雨男/雨宮として演じています。設計士の栗原さん役は佐藤二朗さんです。柳岡さんはYouTuberの所属会社の人のような位置付けで出てきますね。
演じているのはCreepy NutsのメンバーでもあるDJ松永さんです。松永さん、見た目がちょっとラーメンズの小林賢太郎さんに似てますね。
ストーリーはYouTubeの「変な家」の続きという感じで展開していくので事前に「変な家」を見ている自分は物語に入りやすかったですね。
作り方としてもYouTubeの本編を映画化するよりも続きという感じなのでYouTubeも楽しめますし、映画も楽しめるという形になっています。
展開としてはミステリーから徐々にホラー、オカルト要素が増してきますがそのジャンルも好きなので、自分としては楽しめました。
変な家、というコンセプトは貫かれているので、中盤以降に出て来る家々も「変な家」になっていましたね。その点も良いです。
ホラー、オカルト要素は強くなるものの、ミステリーとしての謎解きもあるので上手くまとまった作品ではないでしょうか。個人的には「変な人」である設計士の栗原さんの人物造形が最高でした。
佐藤二朗さんの話し方が良い。栗原さんの住んでる部屋も良い。部屋の中の作り込みも良い。
設計士の仕事に関する本と、好きなミステリー系の本が、素っ気ない事務用のキャビネットにびっしりと収納され、しまいには本を入れる場所がなくなり、狭い部屋に本が溢れている様子と、そこに仕事用の設計用のデスクがあったりと、「本好きで少し変な人」の部屋がリアルでした笑。
YouTuberである雨宮さんの部屋も生活感があったりYouTuberとしての編集機器、撮影器具などもリアルで良かったです。
制作したスタッフさんの拘りが感じられ、それがリアリティを増しています。
間取りを見るのが好きな人、隠し部屋とか仕掛けのある建物が好きな人、ミステリー好き、ホラー好きは楽しめる作品かと思います。
MrOwl

MrOwl