肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

スペアキーの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

スペアキー(2022年製作の映画)
3.4
フランス流『パラサイト』(勝手に借りぐらし)は騒がしい大家族一家に辟易した少女の未来に向かって視界が拡がる出逢い
幼子3人はいて煩く放任的なのに貧乏だから家手伝いでてんてこ舞いのクズ10代少女は、小金持ち一家の旧友に偶然会い家に寄る機会があり、夏休み一ヶ月は空けると聞いたその一家のスペアキーをくすねて豪華家で一人を満喫してたところ、突然の来訪者が!?!?
な、一夏の恋とも愛ともつかない癒やしと相互の成長譚

評価は控え目ですが、結構好きなんですよ。
ギャーギャークソガキ暴力しつけ、未成年飲酒・喫煙、恐らく20年以降設定なのにBluetooth&ながら聴き用でもない有線イヤホン自転車ライド、15歳設定の片乳ポロリとコンプラガン無視のやりたい放題フランス映画…いいね、最高だ!!
まあ、決して児童ポルノ案件ではなく(設定が日本では超OUTだが)主演、セレスト・ブリュンケルさん自体撮影時から18歳どころか20歳超えらしいので無問題で(股間が)大きなお友達の興奮など知ったことではないですが、「フランス映画」の日本に蔓延する"形骸コロプラ"など歯牙にかけない国風はやっぱり潰されることなく末永く続いて欲しいですね。

MyFFF今年の『ジャヌスとサムの酔っぱらい道中』も単純に青春映画として形容する安易言葉ではありますが、"瑞々しい演技"とはこの主演セレスト・ブリュンケルさんにこそ相応しいと太鼓判を押せるほどなんですよね。
最初は『ジャヌスと〜』で解説したように飲酒可能年齢が早いながらも、それ以前の"脱法行為"の数々にこの「FiFi(原題)」ことソフィーがクソガキだと印象最悪なんですが、彼女を囲む生きの詰まる環境、本編進むに連れての"成長と年齢らしい(成年だが)溌剌とした表情の移り変わり"で印象が様変わりするのがこの映画の魅力なんです。いや本当に20超えなの?ってくらい可愛らしく思えてくる不思議w
タバコの窃盗方法なんて「地獄に堕ちろ!」とまで思っちゃうんですけどね(笑)

韓国映画『パラサイト』を持ち出しましたが、ドラマ化した漫画『ヒル』とかの"留守宅居住"に近いですかね。しかも、一泊することなく住民に見つかって、そこからの"一夏の共生ストーリー"となるのでミスサス要素は一切ありませんw
この映画の特筆すべき所はそりゃ年齢設定的に未成年なので年の離れた男と出逢って5秒でほにゃっちゃうような展開はいくらフランス映画でもできないで当然なんですがw単純な"「ラブコメ」ではなく"彼女の成長を綴る「パーソナル・ヒューマンドラマ」に振り切ってるのが一部の人には"並ではない鑑賞感"を及ぼすんです。

上の兄弟の指示や姉の育児補助とちょうどいいように使われてしまう"自由がない"閉塞環境で未来に希望まで失ってそうな"不満気"な表情が張り付いた少女が、少し繊細で変人な青年で出逢い、息抜きと刺激、軽作業の共同仕事をすることで自分の"未知の可能性"とただ男を追うだけじゃない"選択の自由"に気づいて自分の"世界観を変える"一歩を踏み出せるという単純な大円団じゃないのが見所。

"貧富格差"など現代映画あるあるな社会風刺要素も備えていてはいるのだけど、そこに恨み節のようなダイレクトさはなく朗らかに"価値観の転換"に変えたのはある意味、"定型・提言映画に辟易"してるような人には若干の"爽やかさ"を与えてくれる映画かも?😉