暴力プロデューサー工藤、武闘派ディレクター市川、気弱カメラマン田代のコワすぎメンバーに寄せられた新たな依頼は、心霊系YouTuberがカメラにとらえた廃屋に出現する赤い女を追うことだった。いつもながら金属バットで物理的にお化けを退治するつもりの工藤は、霊能者鬼村の力を借りつつ現場に向かうが、そこで人知を超えためちゃくちゃなことが巻き起こる！カメラを止めるな！な話
みんな大好き「コワすぎ」シリーズの8年ぶりの新作かつ最終章。一番面白かった「トイレの花子さん編」にかなり構成が似てる、ノーカット長回しで時空と場所を飛び越える超展開に次ぐ超展開。やってることがほとんど同じだけど、根底にある白石晃士監督のコワすぎスピリットは腐ることなく燃え上がっていて良かった！全シリーズ全て見ているファンにとってはまさに今までの集大成といったような最高のシナリオでしたね。「次元転移ノーカット長回しPOV」という謎のジャンルを撮らせたら白石晃士監督を超える者はこれからも現れないでしょう…
今回依頼してきた若者3人はただのパッパラパーな奴らと思わせて過去のトラウマを描写して人物を深掘りさせることで使い捨てキャラながらも味わい深い感じになってるし、霊能者鬼村も怪しさと実力を兼ね備えたキャラ造形は実に素晴らしく、工藤たちとのかけ合いがかなり楽しく見れました。そしてこの脇役たちがいるからこそ、工藤・市川・田代の良さが余計に引き立つ！ほんとにめちゃくちゃだったのに見終わった後のこの清々しさ、何なんだろう
終盤に工藤たちを助けてくれる霊能者鬼村の師匠が「カルト」のNEOだったら⭐︎5つけててもおかしくないほど最高に熱くなってたところではあったけど、まあそれはそれとしてかなり最高でした。気になった人はぜひ全シリーズ見てみてください。最高なので…。敬具
