パケ猫パケたん

ナポレオンのパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
3.6

㊗️ オイラ🐱今年、映画館100本目🎉


巨匠、リドリー・スコット監督作品
  齢(よわい)87

『ナポレオン』 (2023)
🇺🇸USA 158分

1789年、マリー・アントワネットの断頭台から始まるショッキング❗
彼女の首が、スクリーンに映され、更に、グランギニョールの舞台ともなる
重層的な演出
断頭台の民衆の表情などは、リアルで群衆を撮るのが、相変わらず巧いリドリー・スコット
ただし、クライマックスはこのシークエンスだったかなぁ

ナポレオン・ボナパルト(1769~1821)
を演じるのは、ホアキン・フェニックス

ナポレオンの(悪)妻、ジョゼフィーヌを演ずるのは、ヴァネッサ・カービー(35)
、女盛り👱‍♀️✨🌺
おっぱい強調の、謎めいた、匂い立つようないい女だね、しかも、人妻で、床上手みたい😻 
なので、性的にオボこいナポレオンが、夢中になるのは理解出来る🎵
🇫🇷フランス革命のファム・ファタール

この映画📽️は、叙事詩的では無くて、革命と、恋に狂ったナポレオンの物語であった

巨匠かつ、制作費2億5000万ドルの超大作なので、楽しみにしていたが、やや、
期待ハズレだった

まず、戦闘シーンにエクスタシーみたいなものが無いし、やたら、この場面たちの明度が暗い🎨

また、ほぼナポレオンの生涯を描いているので、158分は短すぎる
ナポレオンが異例の出世をしていく状況が、説明不足かな

例えば、アベル・ガンス監督のサイレント大作『ナポレオン』(1927) 240分と比べて欲しい、あの映画は、フランス皇帝になる前の、イタリア侵攻(1796)までを描いているので、細かいところまで人物の描写が出来る、また、革命に狂った民衆の怖さ、更に、トリプル・エクラン
(映画の画面が3倍に横に広がる😻)と、豪華だったよね~
だから、アベル・ガンス版と比べると、
見劣りしたな

あと、室内撮影は、衣裳等色彩豊か🎨であり、動く絵画🖼️🌺✨ではあったが、此れは最近の映画では、デフォルトであり、燭光の中で煙り煌めく映像美が観たかった哉、キューブリック&ジョン・オルコット撮影の『バリー・リンドン』(1975)の如く、あの映画📽️はひとりひとりの登場人物のキャラが立っていた
ので、やはり、遠く及んではいない

また、独裁者と衆愚どもと、世の中を概観する切れ味は、北野武の『首』(2023)
の方が、鋭く痛快であった

まぁ、ナポレオン役の、オアキン・フェニックスが50歳だったので、歳を取りすぎている、だって、ジョゼフィーヌの色香に狂うのは、もっと若くて、サルみたいにヤル説得力が無い~😿


良かったところ

凍った湖での「アウステルリッツの戦い」(1805)の描写 天才的大砲の使い手、ナポレオンの面目躍如があった、
エイゼンシュテインの『アレクサンドル・ネフスキー』(1938)を彷彿とさせる
戦闘の躍動感と残酷さ

最後の方の「ワーテルローの戦い」(1815) 歩兵、騎馬隊、大砲と日本の戦国時代の合戦を彷彿とさせる、作戦の面白さ

そして、「冬将軍」
首都モスクワ🕌に火を放つとは🔥🔥
凄い作戦を改めて目撃した
アレクサンドル一世の、エドワード・フィリポナの配役が、匠みである


中洲大洋映画劇場(聖地枠)
大洋2


2023ー123ー100