おなべ

ジョー・ブラックをよろしくのおなべのレビュー・感想・評価

3.7
◉何てスウィートで神秘的 且つ切ないドラマか。3時間と長尺にも拘らず全く長さを感じさせない程、物語に没頭できた。本作を説明する上で「sweet」と言う言葉がピッタリの作品。

◉死期が迫る父親とその家族、そして死神を通して、家族愛や純愛についてアプローチした作品。

◉浮世離れした設定を、すんなりと受け入れられたのは名優《ブラッド・ピット》の好演か、はたまた名優《アンソニー・ホプキンス》の熱演か…いや演出も中々…。

◉この映画音楽はずるい。否応無しに感動させにきては涙腺を刺激する扇情的な音楽。タイミングと曲調が絶妙に物語に溶け込み、作品をよりドラマチックに。

◉人間とは不思議なもので、言葉にしないと伝わらないものもあるけれど、言葉で伝えずとも心が伝わるものもある。それは死神も例外では無い。本当の愛とは何ぞや、その答えが作品の至る台詞に詰まっていた。
















【以下ネタバレ】













◉感動的なBGMで煽るのは良かったけど、露骨過ぎて少し物語に介入し過ぎていたのと、ラストシーンの花火はあまりにも出来すぎていて、一気に作り物感が出てしまい、少しだけ心が離れてしまった。自分だけでしょうか…。
おなべ

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