おなべ

バービーのおなべのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.7
◉ジェンダーバイアス、ジェンダー視点、人種も障がいも関係なく、様々な方向へ向けて配慮してあるにもかかわらず、#バーベンハイマー事件。ワーナーとユニバーサルのゴタゴタに巻き込まれてしまった作品。

◉世界中で愛されるファッションドールのバービーは、恋人のケンと共に、「バービーランド」と呼ばれる完璧な世界でハッピーな毎日を送っていた…。しかし、ひょんな事から人間世界に迷い込んでしまい…。

◉監督は『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしたちの若草物語』の《グレタ・ガーウィグ》が務め、脚本に『マリッジ・ストーリー』の《ノア・バームバック》、個人的に高評価の《マーゴット・ロビー》と、イケオジ《ライアン・ゴズリング》が主演を務める。

◉冒頭のミーム問題は一旦置いといて、、、全編通して真剣にふざけてる感じが好印象。あそこまで振り切ってくれると、こちら側も安心して没入できる。 特に、《ライアン・ゴズリング》の馬鹿馬鹿しい振り切ったケンが笑えるし、本作の見どころの1つ。※彼のファーストルックが出た時は思わずニヤリ☺︎ 『トイ・ストーリー』のケンも好きだけど、こちらのケンも憎めない…。

◉子どもの憧れを等身大に再現したバービーランドの世界観・デザイン・ビジュアルが、カラフルでかわいい!素敵な美術。

◉男性至上主義を排斥…とまではいかないものの、バービーの世界にも存在するフェミニズムや多様性がそのまま現実世界にも置き換えられるなと感じた。アイデンティティの在り方は人によって千差万別だし、簡単に「多様性」という言葉で片付けるのも如何なものかとも思ったり…等々、男女の考え方の違いが如実に描かれていて、程よく楽しみながら考えさせられる作品だった。

◉思わぬ人物のサプライズ出演も…観てからのお楽しみ。
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