2024年14本目。
『ドライブ・マイ・カー』で一気にその名を轟かせ、今最も新作が期待される監督の1人に躍り出た濱口竜介。
公開初日、十三にある小さな映画館は満員御礼で立ち見の出る盛況ぶり。
てか、いくらなんでも公開館数が少なすぎ。
冒頭から独特かつ心地よい間。
あえての棒読み風な演技から生まれるテンポ。ぶれない、これこそ作家性。
"だるまさんが転んだ"をあんなに薄気味悪く撮るところとか、師匠・黒沢清の影響を感じつつ、例のうどん屋のシーンとか、爆笑が起きる箇所も。
会話劇や設定としては面白いけど、やっぱりラスト。
あまりにもぽーんっと突き放されて、置いてけぼりにされた感じがあまりにも強く、不完全燃焼。玄人向けな一本。
個人的には、『寝ても覚めても』や、『偶然と想像』の方が好み。
あと地味に、めちゃくちゃタバコ美味そう映画。