2024年7本目。
最初に結論、YouTubeなんかやるとロクなことにはならない！
人間の嫌なところ、そして誰もが思い当たるところをこれでもかと見せつけられる105分。
『ヒメアノ〜ル』、『空白』といい、つくづく極限状態まで追い込まれる人間を描くのが上手い監督・吉田恵輔。脚本も自分で書いているというから驚き。これぞ作家性というもので、石原さとみ主演の新作（5月公開）も楽しみ。
週刊誌報道だけを鵜呑みにして芸能人を断罪する、1億総批評家の如くすっかりネット社会と化した日本において非常にタイムリーな一本。
本作で描かれる匿名性の恐怖や過剰な承認欲求の行く末は、まさしく社会の病巣。
そして自分もそんなSNSを活用する一人として、少し小っ恥ずかしくなった。
主演・ムロツヨシに関して、個人的にあまり得意な俳優ではなかったけど（特にコメディ映画やバラエティー番組において）、本作では文句無しのベストアクト。
ツボだったのは若葉竜也のリアリティ溢れる嫌なヤツっぷりで、こないだ『市子』観たばっかりだから余計キツかった。
