このレビューはネタバレを含みます
「悪は存在しない」というタイトルはミスリードだとは思っていた。今まで、濱口監督は人の心に住む悪を描き続けていたから。
観終わって頭を殴られたような感覚で、フラフラとしていたところに、ある先輩がきた。
先輩「どうだった?」
私「まっすぐ筋の通っているのはわかるんですけど、まだ咀嚼すら始められない感じなんです。」
先輩「俺はスッキリしてるよ。」
私「え?」
先輩「あれは化身なんだよ。。。」
私「ええええーーー?」
先輩「たぶんだけどね。それがわかったらスッキリしたんだよ。」
私「まさかのファンタジー???あ、腑に落ちた。。。」
そしたら、全部が理解できた。あらゆる伏線やカメラワーク、冒頭の映像も。視線というより視野に近いかな。花ちゃんがすぐにパパを待たずに帰ってしまうことも。山の中をひたすらあるきまわることも。あーめっちゃ心配しながらみてわ。
と、いうことは、、、あの銃声は?
あの行動は?!
濱口監督は天才だな。頭の中覗いてもわからんだろうな。
欲を言えば、先輩に会わずに気づきたかったなあ😅😅😅😅